過去の学習がその後の学習に影響を及ぼすことを言う。前の学習が後の学習を促進する場合を「正の転移」、その逆に後の… 続きを読む: 学習の転移(正の転移、負の転移)
カテゴリー: 心理と言語
社会的ストラテジー
説明や確認、修正をしてもらうために教師やネイティブ・スピーカー、またより堪能な学習仲間に質問をする、他の学習者… 続きを読む: 社会的ストラテジー
習慣形成(理論)
行動主義心理学に基づく学習理論。習慣は特定の刺激と反応が規則的に結びついたものであり、習慣化するためには反復と… 続きを読む: 習慣形成(理論)
習得と学習
どちらも人間が知識や技術を学んで身につけるという意味で使われるが、クラッシェンの第二言語習得理論では全く異なる… 続きを読む: 習得と学習
ラポール(Rapport)/ラポート
ラポール(Rapport)とはフランス語読みで、英語ではラポートとなる。「元に戻す」ということを意味するフラン… 続きを読む: ラポール(Rapport)/ラポート
フィルタリング
特定のサイトへのアクセスを制限するサービス。もともとはある条件を定めて選別したり、取り出したりすることで、濾過… 続きを読む: フィルタリング
統合的動機づけ(integrative motivation)
外的動機づけの一つで、総合的動機づけとも、また統合的志向ともいう。学習者が自分の学んでいる言語を使うコミュニテ… 続きを読む: 統合的動機づけ(integrative motivation)
道具的動機づけ(instrumental motivation)
動機づけには内的動機づけと外的動機づけがある。内的動機づけとは、言語をただそれ自体のために、つまりそれ自体の学… 続きを読む: 道具的動機づけ(instrumental motivation)
適応教育
なんらかの新しい環境や、組織、システムに対する適応を目的として行われる教育のことである。例として帰国子女の適応… 続きを読む: 適応教育
ジョハリの窓
自己開示のあり方を下のように図式化したもの。ジョセフ・ラフト、ハリントン・インガムという心理学者によって考えら… 続きを読む: ジョハリの窓
自己開示
自分自身のことを相手に伝えること。他人と親しくなり、お互いのことを知り合うには、自分のことを相手に伝えることが… 続きを読む: 自己開示
コンコーダンス
1 一致。調和。2 用語索引。語句索引。
コーピング
ストレスを評価し、対処しようとすること。
ゲーム理論(game theory)
ゲームの理論(theory of games)とも言う。数学者J. フォン・ノイマンと経済学者モルゲンシュテル… 続きを読む: ゲーム理論(game theory)
カルチュラル・アウェアネス(cultural awareness)
文化的気付き度。自分の価値観や行動様式が自分の属している集団の文化に規定されていることにどれだけ気付いているか… 続きを読む: カルチュラル・アウェアネス(cultural awareness)
カルチャー・ショック
異文化の中に入ったとき、それまで知らなかった価値観・行動様式に出会い心理的に不安定になったり、ストレスを感じた… 続きを読む: カルチャー・ショック
エンカウンター・グループ
カール・ロジャース(C.R.Rogers)が推進した、カウンセリングの一技法であるクライエント中心療法を、さら… 続きを読む: エンカウンター・グループ
エポケー(epokhe)
判断停止、判断保留。もとは現象学でフッサールが使った用語で「括弧に入れること」の意味。異文化や異文化を背景に持… 続きを読む: エポケー(epokhe)
異文化的同化訓練法
異文化接触場面において生じうる摩擦を軽減するための異文化トレーニングの一つであり、すでに異文化に対する知識があ… 続きを読む: 異文化的同化訓練法
アフォーダンス
ジェイムズ・ギプソンによる造語。 生物が知る世界の「意味」は、神経による情報処理によってつくられるの… 続きを読む: アフォーダンス
W カーブ曲線
Uカーブ曲線は異文化の中に入り、そこに適応するまでの心理状態を描いたものだったが、それに、再び自分の文化に戻っ… 続きを読む: W カーブ曲線
ワーキングメモリー
短期記憶と訳される。外界から得られた情報を一時的に保持する。⇒ 短期記憶と長期記憶
ローカルエラー/局所的エラー
誤用を「意味が分かるか、コミュニケーションに支障がないか」という観点から分類するとき、意味は分かり、コミュニケ… 続きを読む: ローカルエラー/局所的エラー
連想法
ある知識をすでに記憶の中にある概念や情報と結びつけて覚えると、その知識の再生や検索が容易になる。言語学習におけ… 続きを読む: 連想法
臨界期
子供の言語発達については学習するのにもっとも適した時期があるとされ、この時期を臨界期という。臨界期を過ぎて学習… 続きを読む: 臨界期
ラネカー
認知言語学は、人間の認知活動の一部としての言語を通して、人間と文化の本質を探究する言語学の一分野であり、認知意… 続きを読む: ラネカー
有意味受容学習(meaningful reception learning)
オーズベル(Ausubel '77)提唱。適切に導入する先行オーガナイザーが、新たに学習することを、各個人の有… 続きを読む: 有意味受容学習(meaningful reception learning)
モニタリング
状態を把握するために、観測や測定を行うこと。
モニター理論/モニター仮説
クラッシェン(S.Krashen)が提唱した第二言語習得理論のひとつである。成人の第二言語習得は、自然な伝達場… 続きを読む: モニター理論/モニター仮説
メタ認知能力
「認知を認知する」能力のこと。「メタ」とは「~のさらに上位の」を意味する言葉で、自分自身の認知(見る,聞く,理… 続きを読む: メタ認知能力
メタ認知ストラテジー
言語学習を効率的に進めるため、学習者自らがとるストラテジー。学習を促進するために、自分の学習目的を明確にして、… 続きを読む: メタ認知ストラテジー
ミラーのマジックナンバー
ある意味的なまとまりをチャンクと言う。「か、ひ、し、さ、り、き、た」といった無意味な音を聞かされたとき、何語く… 続きを読む: ミラーのマジックナンバー
ボトムアップ処理
ボトムアップ処理とは言語情報の処理過程で、単語単位、句単位の低次レベルの言語処理から始まり、その認識を集積しつ… 続きを読む: ボトムアップ処理
補償ストラテジー
オックスフォードが提唱する学習ストラテジーの中の直接ストラテジーの一つで、目標言語での理解や発話の際に足りない… 続きを読む: 補償ストラテジー
母語話者/ネイティブ・スピーカー
ある言語を母語として話す人をいう。日本語についていえば、日本語を母語とする日本人は母語話者である。
母語の干渉
人はみな母語を習得しているが、外国語学習においてはこの母語の言語習慣が妨げになることがある。外国語学習者は母語… 続きを読む: 母語の干渉
母語の獲得
幼児は生まれたときからある言語が使用されている環境の中で育てられるが、幼児の母語習得にはいくつかの発達段階が見… 続きを読む: 母語の獲得
母語
人が一生で最初に習得する言語をいう。日本で生まれ育った日本人にとっては日本語が母語である。第一言語ともいう。
忘却曲線
ドイツの心理学者エビングハウスは、意味のない3つのアルファベットの羅列を被験者に覚えさせ、その記憶がそれくらい… 続きを読む: 忘却曲線
弁別刺激
個体が特定の反応を行うときの手がかりとなりうる刺激のことである。「刺激」によって、次の反応が左右される、つまり… 続きを読む: 弁別刺激
プロトタイプ
プロトタイプとは「原型」を意味する言葉であるが、プロトタイプ理論とは、1970 年代にロッシュらによって提唱さ… 続きを読む: プロトタイプ
プロトコル法(プロトコル分析・プロトコル解析)
人間の認知、思考の流れを知るための一手法である。被験者は、何らかの課題(例えば、スーパーへ行って今日の夕食のた… 続きを読む: プロトコル法(プロトコル分析・プロトコル解析)
プロダクションメモリー
長期記憶と訳される。問題解決に関する情報を保持する。⇒ 短期記憶と長期記憶
プロダクション・ストラテジー/表出方略
最小限の努力で効果的に第二言語の知識を活用しようとする学習者の方略。話す内容を練習(リハーサル)したり、談話の… 続きを読む: プロダクション・ストラテジー/表出方略
プログラム学習
ネズミがレバーを押すとエサが出てくることを発見すると、エサが強化要因となって、自発的にレバーを押すようになる。… 続きを読む: プログラム学習
プライミング効果(priming effect)
プライム刺激(先行刺激)が促進効果を発揮することをいう。プライム刺激として呈示した単語は、一定時間後に単語完成… 続きを読む: プライミング効果(priming effect)
普遍仮説
第二言語習得研究の発展は、チョムスキーの普遍文法の影響も受けている。人間に備わっている生得的な言語能力とされる… 続きを読む: 普遍仮説
符号化
出張先で泊まった部屋の番号を覚える際、どのようにして覚えているのであろうか。普通は、部屋番号「583」を「ごー… 続きを読む: 符号化
付加的二言語使用教育と除去的二言語使用教育
第二の言語を習得する際、第一言語を保持したままそれに付け加えて身につけることができる場合、付加的二言語使用とな… 続きを読む: 付加的二言語使用教育と除去的二言語使用教育
フォリナートーク
第二言語学習中の外国人に対する母語話者の話し方。① ゆっくりした話し方で、単語を分離した注意深い発音。② 使用… 続きを読む: フォリナートーク
ビリーフ(belief)
言語学習におけるビリーフとは、学習者が抱いている学習に対する信念・信条・確信などをさす。1980 年代、Hor… 続きを読む: ビリーフ(belief)
ピグマリオン効果
アメリカのローゼンタールが小学校の教師を対象として次のような実験を行った。小学生たちに普通の知能テストを受けさ… 続きを読む: ピグマリオン効果
バイリテラル
バイ bi は「二つの」ということ。例えばバイリンガルは2言語話者。一方で,リテラル literai は「文字… 続きを読む: バイリテラル
媒介語
異なる母語話者同士がコミュニケーションを行うとき、両者が共通して理解できる言語を利用して伝達行為が行われる。こ… 続きを読む: 媒介語
バイアス(bias)
ある一方向への移動、もしくは圧力を意味する。心理学的には、バイアスとは「偏見」「先入観」「思い込み」などと定義… 続きを読む: バイアス(bias)
認知ストラテジー
学習者は意味のよく分からない未習語にであったとき、演繹的に推論、分析したり、母語と比較あるいは翻訳したり、また… 続きを読む: 認知ストラテジー
認知スタイル
認知機能(注意,知覚,理解,記憶,判断,推論など)とは,外部情報を近く,整理する機能です。その認知機能の働かせ… 続きを読む: 認知スタイル
認知心理学(Cognitive psychology)
人間がどのように物事を理解し覚えるのか、記憶した情報をどのように引き出し、使っていくかを、心の動きとして捉え、… 続きを読む: 認知心理学(Cognitive psychology)
二重貯蔵モデル
ある順序で提示された情報を記憶する際に、その順序の位置によって各情報の記憶保持状態に差異があるということ。複数… 続きを読む: 二重貯蔵モデル
トップダウン処理とボトムアップ処理
ボトムアップ処理とは言語情報の処理過程で、単語単位、句単位の低次レベルの言語処理から始まり、その認識を集積しつ… 続きを読む: トップダウン処理とボトムアップ処理
伝達方略/コミュニケーション・ストラテジー
コミュニケーションにおいて、何らかの理由で障害が生じ、そのままではコミュニケーションの目的が果たせないという事… 続きを読む: 伝達方略/コミュニケーション・ストラテジー
転移と干渉
すでに獲得している言語の規則を、学習している他の言語に適用することを転移と言う。転移により、学習言語の理解がし… 続きを読む: 転移と干渉
転移(transfer)
ある言語の概念や構造の知識などを別の言語へ直接適用することによって、その言語の表現を理解し運用することをいう。… 続きを読む: 転移(transfer)
手続き的知識と宣言的知識
手続き的知識とは、やり方についての知識であり、宣言的知識とは言葉で説明できるような知識のことである。例えば、コ… 続きを読む: 手続き的知識と宣言的知識
ティーチャー・トーク
簡略化言語の一つである。簡略化言語とは、相手がその言語に堪能でない場合、言語を簡略化した形で用いることで、ティ… 続きを読む: ティーチャー・トーク
短期記憶と長期記憶
あるパーティーで初めて会った人に名前を聞いた。その時には覚えているが、特に印象に残る人でない限り、その名前はす… 続きを読む: 短期記憶と長期記憶
大脳生理学
大脳生理学によると、大脳の右半球と左半球には役割分担があり、右脳には運動機能が、左脳には発話機能がある。アッシ… 続きを読む: 大脳生理学
第二言語知識
学習者が持っている第二言語の知識には、「学習」により身につけた顕在的あるいは明示的な知識(文法規則など説明が可… 続きを読む: 第二言語知識
第二言語習得研究
第二言語とは、第一言語(生後最初に習得した言語)以外の全ての言語を指す。第二言語習得研究は、第一言語を習得した… 続きを読む: 第二言語習得研究
対照分析
学習者の母語と目標言語との差異を明確にすることにより、学習上の困難点を予測しようというもの。両言語間で共通して… 続きを読む: 対照分析
相互作用モデル
読解における情報処理のモデル。読解を行う際に、トップダウン処理とボトムアップ処理の両方向の処理を同時駆動的、か… 続きを読む: 相互作用モデル
潜在学習
潜在学習とは、行動の遂行には直接現れない潜在的な学習のこと。トールマンらは迷路を用いて、ネズミに対して数日間訓… 続きを読む: 潜在学習
先行オーガナイザー(advance organizer)
オーズベル(Ausubel '63)提唱。これから先に学ぶ内容を概念的な知識として導入しておくと、そのあとから… 続きを読む: 先行オーガナイザー(advance organizer)
宣言的知識
⇒ 手続き的知識と宣言的知識
精緻化リハーサル
人間が五感から取り入れた情報は短期記憶に貯蔵され、15 秒程度で消失する。消失させたくない情報に関しては、人間… 続きを読む: 精緻化リハーサル
ストラテジー
方策、方略などとと訳されているが、「工夫」のことだと考えればよい。
スタイル
⇒ 認知スタイル
スクリプト(Script)
人間が持つスキーマとしての知識の中で、特に手続き的知識に関わるものである。スクリプトは、ある典型的状況で人間が… 続きを読む: スクリプト(Script)
スキーマの機能
人間は、すでに持っているスキーマを通して、物事や事物を理解し、記憶している。初めて人と会ったとき、その人につい… 続きを読む: スキーマの機能
スキーマと予測
会社で何か失敗をしたとき、上司がどんな反応をするか、そこに長く勤めていれば、大体の予想はできる。これはその上司… 続きを読む: スキーマと予測
スキーマ
物事・事物に対するまとまった知識。例えば、文房具というスキーマは、勉強や会社での事務作業をするときに使う道具で… 続きを読む: スキーマ
(心理)アセスメント
アセスメントとは「評価、査定」を意味する。心理アセスメントとは、心理検査や面接・行動観察によって、個人の心理的… 続きを読む: (心理)アセスメント
親近効果
ある順序で提示された情報を記憶する際に、その順序の位置によって各情報の記憶保持状態に差異があるということ。複数… 続きを読む: 親近効果
初頭効果
ある順序で提示された情報を記憶する際に、その順序の位置によって各情報の記憶保持状態に差異があるということ。複数… 続きを読む: 初頭効果
情意ストラテジー
言語学習に影響を与える感情や態度、動機などをコントロールするストラテジー。クラシック音楽を聞いたり深呼吸をした… 続きを読む: 情意ストラテジー
習得と学習
どちらも人間が知識や技術を学んで身につけるという意味で使われるが、クラッシェンの第二言語習得理論では全く異なる… 続きを読む: 習得と学習
習慣形成(理論)
行動主義心理学に基づく学習理論。習慣は特定の刺激と反応が規則的に結びついたものであり、習慣化するためには反復と… 続きを読む: 習慣形成(理論)
社会的ストラテジー
説明や確認、修正をしてもらうために教師やネイティブ・スピーカー、またより堪能な学習仲間に質問をする、他の学習者… 続きを読む: 社会的ストラテジー
ジャーナル・アプローチ
学習者自身が書くことによって自らの学習を意識化していく活動で、日誌法、または言語学習日記法とも呼ばれる。授業の… 続きを読む: ジャーナル・アプローチ
実験心理学(experimental psychology)
刺激に対してどのような反応があったのかを調べる実験的方法をとる。臨床心理学などの「個人」の心理的側面を対象とす… 続きを読む: 実験心理学(experimental psychology)
辞書(レキシコン)(mental lexicon)
心的辞書、心内辞書ともいう。母語でも第二言語でも、単語情報に関する記憶や知識はばらばらに貯蔵されているわけでは… 続きを読む: 辞書(レキシコン)(mental lexicon)
自己関連付け効果
自己関連付け効果(self-reference effect)とは、記銘材料を自己に関連させて処理すると、意味… 続きを読む: 自己関連付け効果
作業記憶/作動記憶(working memory)
私たちの頭の中には膨大な量の情報が詰まっている。実際に何かを行うときは、その膨大な量の情報から必要なものを一時… 続きを読む: 作業記憶/作動記憶(working memory)
誤用分析
学習者が実際におかしたエラー(誤り)を収集、識別し、考えられる原因別に分類すること。誤りには母語の干渉が原因と… 続きを読む: 誤用分析
古典的条件づけ
ロシアの生理学者パブロフの条件反射の研究にみられる条件反応の形成過程。イヌが餌番の足音を聞いただけで唾液を分泌… 続きを読む: 古典的条件づけ
行動主義心理学
目に見えない主観的な意識を排除し、客観的に観察が可能な行動を研究対象とする心理学。人間を含む動物の行動の法則を… 続きを読む: 行動主義心理学
系列位置効果
ある順序で提示された情報を記憶する際に、その順序の位置によって各情報の記憶保持状態に差異があるということ。複数… 続きを読む: 系列位置効果
グローバルエラー/全体的エラー
誤用を「意味が分かるか,コミュニケーションに支障がないか」という観点から分類するとき、意味が分からなくなり、そ… 続きを読む: グローバルエラー/全体的エラー
クラッシェンの五つの仮説
クラッシェン(S.Krashen)は第二言語取得に関して五つの仮説を立てた。①習得・学習仮説(ノン・インターフ… 続きを読む: クラッシェンの五つの仮説
強化
スキナー派の行動主義心理学では、特定の刺激と、それに対する反応の関係を強め、条件反射や習慣形成を生み出すことを… 続きを読む: 強化